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過去一年に渡るコロナ感染症の拡張が未だに収束せず、首都圏で緊急事態宣言が出された。現下の状況を憂慮し、我々は以下のような方針を政府に要望し、実行を求める。
一、 医療機関と医療従事者への支援を拡充し、医療崩壊を防ぐ
二、 PCR 検査能力の大幅な拡充と無症候感染者の隔離を強化する
三、 ワクチンや治療薬の審査および承認は、独立性と透明性を担保しつつ迅速に行う
四、 今後の新たな感染症発生の可能性を考え、ワクチンや治療薬等の開発原理を生み出す生命
科学、およびその社会実装に不可欠な産学連携の支援を強化する
五、 科学者の勧告を政策に反映できる長期的展望に立った制度を確立する
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※インタビューは1月5日午前Zoomで行い、その時点での情報に基づいている。
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緊急事態宣言を打つ時に、
1.どこをゴールにして
2.どういう内容を
3.どれぐらいの期間
打つかということが重要になるんです。
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厳しい対策を打たなければ、実効再生産数は十分に下がらない。政府が現状打ち出している限定的な制限だと青色の0.9倍ぐらいまでしか落ちず、実効再生産数は1前後で感染者は横ばいとなることを見込んでいる
第1波の緊急事態宣言中の実効再生産数は0.54〜0.57ぐらいでした。
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宣言期間自体はどんな対策を打っても第1波の時よりも長くならざるを得ません。1か月で済ますにはロックダウンのように外出を禁止するような接触減をしないといけませんが、それは日本ではできないのです。最速でも2ヶ月はかかる、というのが結論ですね。
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急所だけを狙う政策だと、仮に実効再生産数が1未満に下がっても1に近い値になるので、長く対策を続けることが必要になります。仮にずっと続けるならば、年度が開けても、宣言が終わらないことを覚悟しなければならないかもしれません。